冬菜かしこの「のんびり ゆっくり 親孝行」の日々

70歳代後半の親と50歳代前半の娘のゆるい介護のような親孝行の記録です

お寿司を囲んで

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こんにちは、冬菜かしこです。

今日は冬に戻ったような寒い一日でした。

 

さて昨日は、久しぶりに家族4人で実家に行きました。

母がお寿司が食べたいとのことで、宅配のお寿司を頼み、

皆でお寿司を囲みました。

丁度父が自転車でフラフラと出かけてしまっていたので、

いつ戻るかも分からないので、その分を取り分けて置き、

5人で頂くことにしました。

 

母は「一人ではなかなかお寿司を食べるのもね」と言いながら、

少し多めに注文したという、大好きなサーモンを食べていました。

「生のエビは苦手だけど、茹でているのはおいしい」と言いながら、

そちらも嬉しそうにお皿にのせていました。

サービスでついてきた即席お吸い物でのどを潤しながら、

「巻きずしも頼んだの。子供にはサラダ巻きにしてみたの」と言って、

こどもがサラダ巻きを取る姿に、笑顔を向けていました。

 

長女は「これで9個目だー」と言いながら、がんがん取っては、

がんがん食べて、「育ち盛り」を見せてくれました。

次女は苦手な箸を、不器用に持って、おぼつかない様子で

お寿司をつまんでいました。

長女にまけじと「私は6個目だー」と言いながら、

お姉ちゃんをおっかけて食べていました。

 

そしてようやく食べ終えて片付け始めたところに、

父が自転車散策から帰ってきて、ほんの2,3個ではあるものの、

おいしそうにお寿司を食べてくれていました。

 

いつものように父の手を握り、

「また来たよ」とあいさつをすると、

いつものように父は満面の笑みを返してくれました。

お寿司とパンを食べてから、そうそうに自分の部屋に戻り、

うとうと眠り始めてしまいましたが、

「自転車で疲れて、お寿司食べて、眠くなったのだろう」

と母が言うので、そのまま好きに寝かせてあげました。

 

その後は恒例の、近くの小型ショッピングモールに行き、

こどもの「あいかつのゲーム」に付き合ったり、

31アイスクリームを食べたりしました。

 

だんだん足が悪くなってきたので、

二人娘にずっと付き合うわけにはいかない母です。

それでも喜んでほしくて、ゲームやアイスに付き合い、

よたよたと歩いて付き合ってくれました。

母はいつの間にか、私の肘をもって、歩くようになっていました。

「ああ、足が悪いのが、なかなか治らないのだな」と気づいたので、

私は自分の歩幅を母の歩幅に合わせて、歩くようにしました。

肘の重さに、母の辛さを実感して、

せめて出来ることをしてあげようと、母を支えるようにしました。

家の中でも、椅子に座ったり、

歩く時もよたよたしている母。

「痛みはだいぶん引いてきた」とのことで、

病院には行かないと決めたという母。

「大丈夫なんだろうか?」との不安はまだぬぐえません。

でも、本人がそういう以上、無理にはなにも出来ません。

私にできることは、ずっとそばで見守って、

「変化に気づくこと」だと思っています。

どんな小さな変化でも、それが積み重なって大きな変化となってきます。

それに気づくよう、注意することだけは、

これからもずっと続けていこうと思っています。

 

結局、変形性膝関節症について、母が病院で処置してもらうことはなさそうです。

それでも、何か変化があれば、すぐに対応できるよう、

頭の隅にそのことを置いておこうと思います。

 

皆でアイスを食べた後、市販のカフェラテを買って家に帰り、

皆で「3時のおやつタイム」をしました。

母が「いつも気になっていたの」というカフェラテは3本買い、

主人と私と母とで頂きました。

父は紅茶を、二人娘はジュースを飲みながら、

わらび餅やらポテトチップスやら、おいしく頂きました。

母はいつも「食べたいな、飲みたいな」と思うものがあっても、

なかなか一人分を買うのがためらわれるようです。

だから「一緒に食べよう。一緒に飲もう」と提案しています。

どんなに明るくふるまっても、どんなに元気な声を出しても、

きっと毎日ものすごく大変なんだと思います。

近くにいないから、出来ることは限られるけれど、

「決して楽な二人暮らしではない」ということは、

決して忘れないようにしようと、心に決めています。

そうすることで、いろいろなことに気づくことが出来るように思うのです。

 

「次はいつ来てくれるのかな?」と帰り際に母が笑顔で聞いてきました。

主人が「ゴールデンウイークかな」と私に小声で答えます。

それを受けて私は「多分ゴールデンウイークだろうね。でも来れたら春休みに来るね」

と答えました。

母は何だか「早く来てほしい」ような表情を浮かべるので、

少し心が痛みました。

 

春休みに来れるのかどうか、分かりません。

でも「5月までは無理」と、そんな風にいう事は出来なかったのです。

二人娘の手を引いて、タクシーとJRとバスを乗り継いで、片道2時間の道のり。

それが出来るのかどうかわかりませんが、

長女の「春休みにまた来たいっ」の言葉が、私の背中を少しだけ押してくれました。

 

「無理のない親孝行。無理のない介護」

いつもそれを、心がけています。

それでも。

母の様子を見ながら、

ちょっとだけ、踏ん張りたい時があります。

ほんのちょっとだけ頑張って、母を手伝いたい時があります。

 

どうしたものかな。

春休みをどうするか。

まだ答えは出ていません。

もう少し暖かくなったら、ほんの少し、がんばってしまうかもしれません。

それはそれで、間違いではないような気もしています。

 

明日も良い一日になりますように☆