冬菜かしこの「のんびり ゆっくり 親孝行」の日々

70歳代後半の親と50歳代前半の娘のゆるい介護のような親孝行の記録です

かぼちゃの煮物

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こんにちは、冬菜かしこです。

今日はマフラーのいらない、あたたかな一日でした。

 

今日も週一回の遠距離介護、行ってきました。

いつもは金曜日ですが、明日は小学生の二人娘が早く下校するため、

木曜日に行くことにしました。

 

2週間ぶりなので、お花を持っていこうと張り切ってしまい、

肝心の、母から頼まれて買っていたものを持っていき忘れました。

母はやはり、あはははと笑い、

「いいよ、いいよ、私が持ってきてねと電話で確認しておけばよかったのよ」

と言ってくれました。

母のこの「そんなこと、たいしたことじゃないよ」の姿勢に、

今まで何度助けられたことでしょう。

私が何を失敗しても、私が何度も失敗しても、全く動じない母は、

やはり私のよきアドバイザーだなと、ありがたく思います。

 

さて、母から頼まれていた父のパンツ4枚。を、忘れまして。

そして、母から頼まれていたクルミパン2つ。は、ちゃんと買ってきまして。

ふと思いついて、私は思わず母に、

「お父さんの、パンツは忘れたけど、

お母さんの、パン2つ、つまり、パンツー(パン2)は持ってきたよ」

とおやじギャグを飛ばしたのですが、

母は平然と「ふーーーん」との静かなリアクションでした。

母は、意味は理解しています。

そのうえで、あえての低いリアクションです。

そうだよね、こういうのに、ハイテンションでリアクションする父と違って、

母はいつも平静だよね。

思い出しました。

良くも悪くも、年がら年中、平静な生活をしている性格だということを。

 

そういえば、私の結婚式でも似たようなことがありました。

「花嫁の手紙」を読んだ時の事。

「式の前日に、今の気持ちを書こう」と思って夜更かしして、

緊張感の中で精一杯書いた手紙でした。

結婚式会場の職員さんたちからも、

「いい手紙でした。感動しました」と言ってもらった内容で、

私もなかなかの出来だと思っていたのです。

我ながら、自信作でした。

ところが後日「手紙どうだった?」と聞くと、

「あれぐらいでは、泣かないよ」との、あまりにも、あっさりとしたお答えでした。

手紙の内容は、母がいつも深夜残業の私の帰宅を、寝ないで待ってくれていたとか、

そういう、わりといい話。

だけど。

母に「人情噺」は通用しなかったようです。

涙は流れなかった模様です。

まあ。分かっていたような気もします。

すーぐに感動してしまう父と違って、

冷静沈着さが売りなのが、母なのです。

良く言えば、さばさば系。

悪く言えば、情熱が欠ける系。

 

でもね。

私は母が好きなのです。

それは、母が何より家族を優先してくれるから。

母がお友達とのお食事会より、家族のお世話を優先してくれることを知っているから。

家族のために、友達の誘いを断ることは、数えきれない。

子供が小さい頃ならまだしも、

子供が大きくなってもなお、

いつまでも最優先してくれていたのです。

信じられないくらいに、当然のような顔をして、

子供に愚痴ることも、恩着せがましく言うこともなく、

淡々と、お断りをしていたのです。

だからかな。そのDNAをしっかり受け継いでいるような気がします。

昨日私が次女に言われた言葉。

「ママは子供を愛しすぎているよー」

笑顔でそういう次女に、私は返す言葉が思いつかず、

ただただ笑顔で答えていました。

 

 

さて、今日もお昼ご飯は、焼きそばを作りました。

父はやはりこれが好きなようです。

そして、母と私は、私の持参したブロッコリー(家庭菜園収穫)と、

豚こま切れ肉の焼肉たれ焼きと、りんご、

母の作り置きのかぼちゃと昆布の煮物でした。

 

私が「こま切れ肉は、いろんな部位のお肉があるから、パックの中を吟味して、

霜ふりっぱいこま切れ肉を選んでいるの」と説明すると、

母は「なるほどー」と感心していました。

こんな風にミニ情報を面白がってくれると、

ここにきておしゃべりする甲斐があるなあと、少しうれしくなります。

懐かしい母の煮物を食べると、

どうしてもこの味が出せないと思い、

ちょっと残念に思います。

でも今日は母が「たくさんあるから、持って帰ったら?」と言ってくれたので、

ありがたくそうすることにしました。

私が作るとどうしても、あっさりとした、単調な味になる煮物。

良いお土産が出来て、良かったと思いました。

 

その後、焼き魚と汁物とともにかぼちゃの煮つけを食卓にのせました。

二人娘は多分食べないだろうなという私の予想を見事に裏切り、

少ないとはいえ、かぼちゃも昆布も完食していました。

私が作ると完食しないのに、なんで?

一応食べ終わった後に「かぼちゃはおばあちゃんが作ったのよ」

と説明はしておきましたが。

そう言えば、この二人娘、実家に泊まった時も、

「おばあちゃんの味噌汁おいしいー」と言って、おかわりしていたっけ。

一体何が違うんだろうか?

ちょっとくやしいけど、年季の入った母の家庭の味には、

私はまだまだ修行が足りない、ということか。

でも不思議なことに。

二人娘がおばあちゃんの味を好きでいてくれることが、

とてもうれしい私がいます。

「どう?私のお母さんの料理、おいしいでしょ?」

と、変な自慢をしたくなるのです。

我が子相手に、なにいってんだよ?と言う話ですが。

まあ。

そういうことです。

 

家族4人で、おばあちゃんのかぼちゃの煮物、完食しました。

明日の朝、母に電話して、「おいしかったよ」の言葉を、

贈ってあげようと思います。

ごちそうさまでした!

 

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手前は桜や赤い猫柳を、母の好きなカラフルな花瓶に生けました。

奥は、白い木蓮水仙を生けました。

木蓮、咲いてくれるかなー?」と、ちょっと気にしていました。

生け花を習っていた母の監修の元、私が生けました。

手前は赤系、奥は黄色系でまとめました。

母のアイデアです。

こうして親子で花を生けて、「あーしたら、こーしたら」とおしゃべりするのも、

なかなか楽しかったです。

 

明日も素敵な一日になりますように☆