こんにちは、冬菜かしこです。
今日はマフラーのいらない、あたたかな一日でした。
今日も週一回の遠距離介護、行ってきました。
いつもは金曜日ですが、明日は小学生の二人娘が早く下校するため、
木曜日に行くことにしました。
2週間ぶりなので、お花を持っていこうと張り切ってしまい、
肝心の、母から頼まれて買っていたものを持っていき忘れました。
母はやはり、あはははと笑い、
「いいよ、いいよ、私が持ってきてねと電話で確認しておけばよかったのよ」
と言ってくれました。
母のこの「そんなこと、たいしたことじゃないよ」の姿勢に、
今まで何度助けられたことでしょう。
私が何を失敗しても、私が何度も失敗しても、全く動じない母は、
やはり私のよきアドバイザーだなと、ありがたく思います。
さて、母から頼まれていた父のパンツ4枚。を、忘れまして。
そして、母から頼まれていたクルミパン2つ。は、ちゃんと買ってきまして。
ふと思いついて、私は思わず母に、
「お父さんの、パンツは忘れたけど、
お母さんの、パン2つ、つまり、パンツー(パン2)は持ってきたよ」
とおやじギャグを飛ばしたのですが、
母は平然と「ふーーーん」との静かなリアクションでした。
母は、意味は理解しています。
そのうえで、あえての低いリアクションです。
そうだよね、こういうのに、ハイテンションでリアクションする父と違って、
母はいつも平静だよね。
思い出しました。
良くも悪くも、年がら年中、平静な生活をしている性格だということを。
そういえば、私の結婚式でも似たようなことがありました。
「花嫁の手紙」を読んだ時の事。
「式の前日に、今の気持ちを書こう」と思って夜更かしして、
緊張感の中で精一杯書いた手紙でした。
結婚式会場の職員さんたちからも、
「いい手紙でした。感動しました」と言ってもらった内容で、
私もなかなかの出来だと思っていたのです。
我ながら、自信作でした。
ところが後日「手紙どうだった?」と聞くと、
「あれぐらいでは、泣かないよ」との、あまりにも、あっさりとしたお答えでした。
手紙の内容は、母がいつも深夜残業の私の帰宅を、寝ないで待ってくれていたとか、
そういう、わりといい話。
だけど。
母に「人情噺」は通用しなかったようです。
涙は流れなかった模様です。
まあ。分かっていたような気もします。
すーぐに感動してしまう父と違って、
冷静沈着さが売りなのが、母なのです。
良く言えば、さばさば系。
悪く言えば、情熱が欠ける系。
でもね。
私は母が好きなのです。
それは、母が何より家族を優先してくれるから。
母がお友達とのお食事会より、家族のお世話を優先してくれることを知っているから。
家族のために、友達の誘いを断ることは、数えきれない。
子供が小さい頃ならまだしも、
子供が大きくなってもなお、
いつまでも最優先してくれていたのです。
信じられないくらいに、当然のような顔をして、
子供に愚痴ることも、恩着せがましく言うこともなく、
淡々と、お断りをしていたのです。
だからかな。そのDNAをしっかり受け継いでいるような気がします。
昨日私が次女に言われた言葉。
「ママは子供を愛しすぎているよー」
笑顔でそういう次女に、私は返す言葉が思いつかず、
ただただ笑顔で答えていました。
さて、今日もお昼ご飯は、焼きそばを作りました。
父はやはりこれが好きなようです。
そして、母と私は、私の持参したブロッコリー(家庭菜園収穫)と、
豚こま切れ肉の焼肉たれ焼きと、りんご、
母の作り置きのかぼちゃと昆布の煮物でした。
私が「こま切れ肉は、いろんな部位のお肉があるから、パックの中を吟味して、
霜ふりっぱいこま切れ肉を選んでいるの」と説明すると、
母は「なるほどー」と感心していました。
こんな風にミニ情報を面白がってくれると、
ここにきておしゃべりする甲斐があるなあと、少しうれしくなります。
懐かしい母の煮物を食べると、
どうしてもこの味が出せないと思い、
ちょっと残念に思います。
でも今日は母が「たくさんあるから、持って帰ったら?」と言ってくれたので、
ありがたくそうすることにしました。
私が作るとどうしても、あっさりとした、単調な味になる煮物。
良いお土産が出来て、良かったと思いました。
その後、焼き魚と汁物とともにかぼちゃの煮つけを食卓にのせました。
二人娘は多分食べないだろうなという私の予想を見事に裏切り、
少ないとはいえ、かぼちゃも昆布も完食していました。
私が作ると完食しないのに、なんで?
一応食べ終わった後に「かぼちゃはおばあちゃんが作ったのよ」
と説明はしておきましたが。
そう言えば、この二人娘、実家に泊まった時も、
「おばあちゃんの味噌汁おいしいー」と言って、おかわりしていたっけ。
一体何が違うんだろうか?
ちょっとくやしいけど、年季の入った母の家庭の味には、
私はまだまだ修行が足りない、ということか。
でも不思議なことに。
二人娘がおばあちゃんの味を好きでいてくれることが、
とてもうれしい私がいます。
「どう?私のお母さんの料理、おいしいでしょ?」
と、変な自慢をしたくなるのです。
我が子相手に、なにいってんだよ?と言う話ですが。
まあ。
そういうことです。
家族4人で、おばあちゃんのかぼちゃの煮物、完食しました。
明日の朝、母に電話して、「おいしかったよ」の言葉を、
贈ってあげようと思います。
ごちそうさまでした!
手前は桜や赤い猫柳を、母の好きなカラフルな花瓶に生けました。
「木蓮、咲いてくれるかなー?」と、ちょっと気にしていました。
生け花を習っていた母の監修の元、私が生けました。
手前は赤系、奥は黄色系でまとめました。
母のアイデアです。
こうして親子で花を生けて、「あーしたら、こーしたら」とおしゃべりするのも、
なかなか楽しかったです。
明日も素敵な一日になりますように☆