冬菜かしこの「のんびり ゆっくり 親孝行」の日々

70歳代後半の親と50歳代前半の娘のゆるい介護のような親孝行の記録です

父と電話で話す

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こんにちは、冬菜かしこです。

今日から立春ですが、気持ちのいい暖かい青空の一日でした。

 

昨日、実家の母から電話があり、

「毎日寒いし、遠くから来るの大変だから、

明日は来なくていいよ」

とのことでした。

 

そうはいっても心配なので、

「大丈夫行くよ」

と言ったのですが、

「今週末の日曜日に、○○ちゃん(妹)が来て、

○○ちゃんの1月の誕生日と私の2月の誕生日を

合同ですることにしたから。

今週は大丈夫だから。

ゆっくり、していていいよ」

とのことでした。

 

結局、母のお言葉に甘えて、週一回の実家訪問は、

今週はお休みすることになりました。

 

でも母も退屈していたのでしょう。

今日のお昼に私に電話がありました。

「忙しくしている?子供は小学校行ったの?」

 

話せど話せど特に用事はないようなので、

気晴らしの電話だろうと考えて、

母のお話を聞いていました。

 

5分ほど経った頃、父の声がかすかに入ってきて、

「お父さんが、お昼ご飯を作ってと言っているから」

と言って母の電話は終わり、代わりに、

「ついでだから、お父さんと電話してくれる?」

と頼まれ、父と話をすることになりました。

 

少しずつ老化の始まっている父です。

話があちこちに飛ぶことも、

話の整合性があやふやなこともありますが、

私は折り込み済みです。

 

「父の気晴らしになれば」

との思いで、とにかく父の話に相槌を打っていました。

 

そのうちに父が、

「子供は大きくなった?」と聞くので、

「小2と小4だよ」と答えると、

「そうかー、そうかー」と嬉しそうにうなずいていました。

 

「今はいろんな人とやっていかないといけない時期だから、

みんなと仲良くやったほうがいい。

一人、二人でなく、四人、五人と、

助けてくれる人がいた方がいい」

と話してくれました。

 

「なるほど、そうだね」

と話をしていると、今度はなぜか、

「人には嫌われてもいいよ」

という話が始まりました。

 

「ん?ん?どういうこと?」と思っていると、

 

「嫌われ方には、

いい嫌われ方と、悪い嫌われ方がある。

いい嫌われ方は、した方がいいんだ」

という事でした。

 

「いい嫌われ方の具体的な話」も、

「悪い嫌われ方の説明的な話」も、

あまりありませんでした。

 

それでも、私にはこの微妙なニュアンスの言葉が、

なにか大切なことを示しているように思えたのです。

 

毎週二回デイサービスに通っている、

老化の進みつつある父。

それでも、どういうわけか、

たまに含蓄のある言葉が出るのです。

 

そういえば今までも、

本当に困ったときに安心するのは、父のそういう、

不思議と胸に刺さる言葉だったように思います。

 

まだまだ、父から学ばなければならないことが、

たくさん、父の中に詰まっているような気がしています。

 

だから。

お父さん。

これからも、まだまだ、宜しくお願いします。

 

明日も素敵な一日になりますように☆