こんにちは、冬菜かしこです。
今日は、雪のちらついた昨日の寒さを持ち越して、
相変わらずの寒さですが、青空は広がっています。
さて、今日は小説のことをお話します。
最近、図書館で予約していた小説が、届いたので読みました。
内容は50歳代の主婦を皮切りに、親や妹、たまたま知り合った演奏家など、
それぞれの視点で日常を描いたもの。
リレー式に主人公が変わる短編式の構成なので、
それぞれの話によって、
別の角度からの考え方が描かれていました。
小説なので自分とは別の世界なのですが、
その中に流れる年老いた親の悩みや、
その娘の介護の悩み、
その周りの人の介護以外の悩み。
それぞれに自分たちの「今」を
精一杯生きている様が胸を打ちました。
「楽々と生きている人なんていない」
そんな風に感じた小説でした。
特に年老いた親自身が心情を語るあたりは、
私自身の親の境遇と照らし合わせて、
少し泣けました。
自分はまだ100パーセント理解できるわけではないです。
体の不調も、記憶の不確かさも、命が尽きる恐怖も。
どこか遠い先の事のように、
先送りしようとしているふしがあります。
それでも小説という形をとって、
「こうして年を重ねていくのだ」
と突き付けられたことによって、
ほんの少しの「覚悟」を
突き付けられたように思います。
自分の体験は一つだけれど、
いろいろな小説を読むことによって、
様々な体験を知ることが出来るならば、
小説を読むことはとても意味のある事のように思えます。
これからも良質な小説を、少しずつ読んでいきたいです。
明日も良い一日でありますように☆