こんにちは、冬菜かしこです。
今日は暑くもなく、寒くもなく、丁度良い気温の一日でした。
先日、実家の父の誕生日と次女の誕生日を兼ねて、
実家でお誕生日会をしました。
とはいうものの、それほどたいそうな会でもなく、
みんなでショートケーキを食べる、というだけのもの。
私達家族4人と、兄と、実家の両親と、
総勢7人でのわいのわいのした会となりました。
今回はいつものなじみのケーキ屋さんに行きました。
皆が好きなケーキもだいたい分かっているので、
それぞれの好きそうなものを選び、
実家に持って行きました。
前回は実家の父は、少し遅れて食べ始めたのですが、
やはり私は、せーので一緒に食べたかったので、
「ケーキ食べるよー」と父を呼んできて、
一緒に食べ始めました。
ケーキを食べる前に、
「来たよー」と言って二人娘と父のもとに行き、
父の手を取ってにこにこと笑顔を見せてあげました。
しばらく手を握っていると、ようやく気持ちがほぐれたようで、
父の表情が柔らかくなっていくのが分かりました。
そして、いざケーキを食べ始めても、
嬉しそうでした。
そのあとは次女に向かって「〇〇ちゃん」と呼び、
長女に向かって「お姉ちゃん」と呼んでいました。
おしっこを失敗し始めている父の記憶力を、
とても心配していたのですが、
どうやらまだ孫の事は分かっているようでした。
長女を「お姉ちゃん」と呼ぶのは、
長女の名前を覚えられない父に対して、
「上の子は、お姉ちゃん、と呼んだらいいよ」と、
以前私がアドバイスしていた呼び方です。
父はしっかりと覚えていて、
「お姉ちゃん」と呼んでいました。
二人娘もそれが分かっているので、
ちょっと嬉しそうでした。
「おじいちゃんは、物忘れがよくある」と、
すでによく分かっている娘達です。
だからこそ自分たちをしっかりと認識して読んでくれているのが、
嬉しいようなのでした。
ケーキを食べた父は、少しして自分の部屋に戻り、
こたつで丸くなっていました。
それでもどうやら気持ちはほっこりしたらしく、
その後もわりと機嫌よく過ごしてくれていました。
私たちはというと、父が自室に戻った後、
今後の介護の事などを話しました。
母の入院中のあまりのしんどさを思うと、
父のホーム入居を検討したいと思っている私です。
でも。
兄も母も、どうやらショートステイをしたいらしく、
「ちょっとショートを試してみよう」と話していました。
私と妹の苦労は、所詮、体験してみないと分からないのだと思いました。
資格試験が迫っていたため、父の介護をあまりできなかった兄と、
入院していて父の様子を見ていない母と。
いくら説明しても分かってもらえないもどかしさに、
うっすらとした悲しさと不安が、胸に迫ってきました。
そして私の気持ちとしては。
「父を在宅で介護するなら、兄と母の好きにすればいいけれど、
私と妹を戦力としては、見ないでほしい」というものでした。
本音を言えば、私だって父を在宅で介護したい、という理想はあります。
仲が良かったり喧嘩したり、そういう普通の親子ですから、
出来るならば最後まで、父に寄り添いたい気持ちはあります。
でも、それを押し通したことで、
妹の家族、私の家族がばらばらになり、
しんどい思いを強いられるのであれば、
それはあまりにも負担が大きいと思ってしまうのです。
私は、冷静に考えてみました。
父を在宅で介護したい理由は何かを。
父の為でしょうか?
母の為でしょうか?
私自身の為でしょうか?
父はおそらく、在宅でも、ホームでも、
それなりに生活していけるのだと思います。
在宅が100点として、ホームが同様に100点なのかと問われれば、
それは100点ではないのかもしれません。
でもたぶん、そこそこなのではないかと思うのです。
であるならばきっと、父を在宅介護したいのは、
「父と一緒にいたほうが楽しい」という、
母と私の為なのだと思いました。
だれもいない一人暮らしより、
父との二人暮らしの方が楽しいと思う母と、
実家に行った時父がいた方が楽しいと思う私と。
結局はまわりの気持ちのために、
父の在宅介護をしようとしているのだと思いました。
もしも父の為ならば、在宅も考えましょう。
でも母と私の楽しみの為ならば、
もう、無理やりはしない方がいいと思いました。
圧迫骨折がなかなか治らない母。
もし治っても、またどこかにつまずいて、
入院することがあるかもしれません。
その可能性は決して低くはないのです。
そして私とて、
小学3年と5年の育児と、隣の市の実家の介護は、
正直、荷が重いと思っています。
実家の介護を優先すれば、小学生の二人娘が精神的に不安定になり、
小学生の育児を優先すれば、実家の介護は、ちょっと顔を出すだけ、になります。
どちらもが中途半端で、どちらもがうまくいかないのです。
兄と母が「父の在宅介護」を選ぶなら、
それを反対しても、私の意見は通らないのでしょう。
兄と母が「問題があった時に対処する」というのならば、
私は何も言えません。
でも。
近県に住む兄がどこまで介護が出来るのか。
80歳近い母が、認知症の父を、いつまで介護できるのか。
それは私には、頼りない綱渡りのように見てて仕方がないのです。
それでも、それはそれで、仕方がないのかなとも思うのです。
これから。
私はどうしていけばいいのか。
なにをどうしたらいいのか。
しっかり考えていこうと思います。
答えのない、介護と言う問題に対して、
自分なりの最適解を見つけていこうと思います。
まずは、あきらめないで。
いつも胸に希望の灯を、
ちいさくても灯していこうと思っています。
明日も良い一日になりますように☆