冬菜かしこの「のんびり ゆっくり 親孝行」の日々

70歳代後半の親と50歳代前半の娘のゆるい介護のような親孝行の記録です

新作のチョコレート

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こんにちは、冬菜かしこです。

今日は朝はくもり、午後からは小雨が降る一日でした。

 

昨日の天気予報で、「明日の予報は雨」とあったのですが、

今朝はまだくもりだったので、実家に行きました。

毎週金曜日の実家訪問。

でも、明日は小学校が短縮授業で早く下校するのです。

朝イチで実家に電話して、訪問してもいいとの了承を得て、

朝早くから出かけることにしました。

今までで一番の早出、8時過ぎには家を出ました。

 

全ての電車やバスがほとんど待ち時間なく乗り継げたので、

驚くべき速さで実家近くのバス停まで着きました。

ならばと、近所のお店で「コーヒータイムのお茶菓子」を購入することにしました。

 

ずっと気になっていた、母の好きなチョコレートの新作。

どうしようか迷っていたのですが、

期間限定とのことなので、

安価になっていたこともあり、思い切って購入しました。

 

実家について、すぐに母に「お土産があるよ」と伝えると、

勘のいい母は、「もしかして、食べるもの?」とおどけたように聞いてきました。

「前に話していた、期間限定の新作のチョコレート。

一緒に味見しようと思って」と言うと、

「ここに来るだけでも疲れたでしょうから、

とりあえず、コーヒーでもいれようか?」と提案してくれました。

 

母は、妹の義母に聞いて購入したという

「おいしいドリップコーヒー」を淹れてくれ、

父には紅茶を淹れ、

チョコレートの味見をすることにしました。

 

昔から「ラムレーズン入りのラミー」に目がない母は、

「マスカット リキュール」を口に運び、

いくつか食べてみた後、

「これは一口で、パクっと一気に食べた方がおいしい」

などと言いながら、おいしそうに食べていました。

「やっぱり、ラミーの方が好みだわー」と笑いながら、

「でもこの新作は気になっていたから、食べてよかったわー」

と言ってくれていました。

 

母はずっと変わらぬ定番が好きです。

ロッテのラミーも、ブルボンのルマンドも、シルベーヌも。

今も変わらず好きなのです。

娘としては、新しいものも試してもらいたいと思い、

こうして時には持ってきてはみるのですが、

なかなか定番には勝てないようです。

でもそれは同時に、困ったときは定番を買えば、

必ず喜んでもらえる「安心感」もあります。

 

そういえば、うちの二人娘も、時々、

「ママ、好きなお菓子って何?」と聞いては、

10円、20円のお菓子をプレゼントしてくれています。

娘と言うのは、みんな、そんなものなのかもしれませんね。

 

チョコを食べて、一服した後、

父の背中をあんましてあげました。

そして、焼きそばを作ってみんなでいただきました。

父は「焼きそば食べたくない」とぐずっていたわりに、

3人で食べ始めると、完食していました。

やはり、にぎやかに食べるとうれしいのでしょう。

 

「ご飯があまったから、また明日でも、

庭に蒔いて、鳥のえさにしようかな」

と母が言っていました。

 

その少し後。

父は窓から外を見ながら、

「電柱のそばに雀が2羽とまっている」

と言っていました。

「どこ、どこ」

と私は父の目線に立ち探しましたが、

電柱の部品が丁度鳥の形に見えるだけで、

鳥のいるところは見えませんでした。

それでも、見えないとは言わず、

黙って父の言葉を受け止めていました。

 

父の目が悪くなっているのか。

鳥の認識が弱くなっているのか。

私が見逃しただけで、本当は鳥はどこかにいたのか。

 

いずれにせよ。

本当に鳥がいたかどうかは、分かりませんが、

それはもう、どちらでもいいような気がします。

 

庭や電柱に鳥が遊びに来る。

それを楽しみにしている父がいる。

それだけで良いような気がしてくるのです。

 

母と新作のチョコレートを楽しみ。

父と鳥の話をして楽しみ。

なんということのないお手伝いです。

 

それでも。

実家に帰るだけで、

母と話すだけで、

父の手を握り締めるだけで、

何かが未来へつながっていくような気がするのです。

 

「お父さん、デイサービスを週3回にするの?」と聞くと、

「今週から3回にしている」と母が教えてくれました。

 

少しずつ、老いていく両親のしんどい日常を、

少しずつ、周りがサポートしてあげなければいけません。

 

「また今度、あんたんち、泊まりに行ってもいい?」

と珍しく母が頼ってきたので、

「いつでも、いいよ。好きな時に来て」

と返事をしました。

 

大したことはできませんが、

大したことじゃない、ことなら、

出し惜しみせずにしていきたいのです。

 

それで父と母が、

少しでも長く、笑顔でいてくれるのならば。

それが私の願う事なのです。

 

明日も楽しい一日になりますように☆